組織学概論

はじめに


組織と考えると、官僚機構、軍隊、警察など絶対的縦社会の規律重視の仕事など思い浮かべるかもしれない

組織とは何か

この定義付けは極めて難しい。何故なら、人が集まった社会が組織だからである。
もっとも、ただ、人が集まっただけでは組織とは言えないであろう。
人が集まる上で、集まる「目的」が必ずあるからである。
サークルなどの趣味であれば、その好きな事。
会社であれば、利益を求める事。
テロリストも、反社会的組織も、目的があってそこに人が集まるからである。

法的にアプローチするのであれば、民法に存する法人についての内容が解り易いかと思う。

組織1.JPG

人が集まり組織を作るのは、目的を持って人が集まり形成されるのであるが、その目的が同一目的の「人の集合体」であるか、「財などの物の管理や運営の為に集まるものか」によって、その集合体に法人格を法では与えている。
法的権利義務や組織が活動する為には、法的には組織に法人格を与えなければ法的行為が出来ないからでもある。

ともあれ、組織が営利目的なら、営利追求が目的となり、非営利であるならば、営利以外の共通する目的によって人が集まり組織となっていると考えるとイメージとして認識しやすいのではなかろうか。

組織学の基点


組織についての研究自体は経済原論や経営原論で触れられる事から、経済学や経営学の派生学問でもあると言えよう。
自分が事業を起こしたとして、自分だけで仕事が全て出来る訳ではない。
他の誰かを雇用し、仕事を割り振る事で、より多くの生産が出来る といった話は経済学も経営学も原論、つまり入門で学ぶ事である。
そして、生産性を向上させる為に、それぞれの専門の部署、つまりは組織が形成されるのである。
経営学などでは、組織を考えるときに、専ら生産性や経営資源の効率的活用の観点から組織についてアプローチすることが多い。

しかし、組織は同時に社会学からのアプローチもあり、心理学からのアプローチもある、組織の捕らえ方の基点によって、そのアプローチは様々である
経営学的視点から考えてみると、組織にとって如何に生産性を向上させるか、儲けを追及するという為に、組織はどうあるべきかという発想にもなるであろう。
社会学的視点から考えてみると、組織とは社会そのものであり、広義の社会、国際社会や社会問題に対比しての狭義の社会、つまりコミュニティーとしての社会の研究としての組織という捕らえ方になるのではなかろうか。
心理学的視点から考えてみると、人は何故、集団を形成するのか、その生物学的本能や帰属意識や、人が集団を形成する心理から、組織について捕らえる事になるであろう。

組織と一言で言っても、そのアプローチによって捕らえ方や考え方、アプローチも変わってくると言えよう。

では組織学とはどうあるべきなのであろうか。

組織学の考察基点


私自身、ドラッカーのマネジメントは参考になると考えており、組織論を考える上で非常に興味深いですが、ドラッカーのマネジメントは経営学の経営組織に力点を置いている所やマネージャーの素質である「真摯さ」について、やはり問題が無いわけではない
また、組織を考える上で組織心理や組織構成員の心理が組織に与える影響も考えなければ、ただの経営組織論に終始してしまう危険性は拭えない。

よってマネジメントに心理的アプローチを加味しながら加筆修正をしつつ「組織」のあり方を考えて行きたい




















  • 最終更新:2012-08-28 14:48:52

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